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ホーム > Mechanical Desktop > Mechanical Desktopとは
Mechanical Desktopではじめる3次元モデリング

第9回「パーツのアセンブリ(3)」

 

 引き続き、前回作成したアセンブリモデルを使用していきます。

シーンの作成・ツイークの新規作成

 シーンとは、アセンブリまたはサブアセンブリのパーツを分解して、これらがどのようにフィットしているかを示す分解ビューです。
 パーツの分解は、ユーザーが設定する分解係数と、パーツを配置したときに使用したアセンブリ拘束にもとづいて行われます。

[アセンブリ]メニュー[シーン]―[新規シーン]を選択します。
([Scenes]ツールバー[シーン作成])

コマンド: amdt_new_scene
ターゲット アセンブリ名を指定 または [一覧(?)] <DRAWING1>:
シーンの名前を入力します。ここではそのままはenterします。

[シーンを作成]ダイアログが表示されます。
ターゲットとするアセンブリやシーン名を変更したい場合はここから変更することもできます。

[シーン分解係数]ではアセンブリを分解するとき、どのくらいの距離を置いて配置するか、値を入力します。
ここでは150と入力し、OKを押してダイアログを閉じます。


ここで、Desktopブラウザがモデルモードからシーンモードに切り替わるとともに、アセンブリが分解されます。


分解されたパーツは、アセンブリやサブアセンブリの基本パーツ以外は位置を修正することができます。
 
 今回、NUTの位置をCYLINDERの先端より前に移動させようと思います。

[アセンブリ]メニュー[分解表示]-[ツイークの新規作成]を選択します。
([Scenes]ツールバー[ツイーク作成]

コマンド: _amtweak
ツイークするパーツまたはサブアセンブリを選択 :
NUTを選択します。

パーツ/サブアセンブリ NUT_1 [下(D)/上(U)] <続ける(C)>:
目的とは違ったパーツを選択してしまったらここで選択し直します。今回はEnter。

ツイークを作成するパーツ/サブアセンブリを選択 <受け入れ>:
ここで最終的に確定します。Enterします。

タイプ(T)=コンポーネント空間(C) 基準線を作成=はい(Y)
ハンドルまたはジオメトリを選択
[元に戻す(U)/UCS(UCS)/WCS(WCS)/選択(S)/オプション(O)/パンセンタ(P)/タイプ(T)/基準線(R)/X/Y/Z]
オプションキーワードで様々な設定をここで行うことができます。
今回は基準線は作成せず、とりあえずNUTの位置を移動させるだけにしましょう。

コマンドラインで、基準線を作成=はい(Y)
となっている場合は、コマンドラインにRと入力してEnterします。
ここで、基準線作成をしない設定に変更しておきましょう。

ここで、作図領域上を見てみましょう。

ツイークするパーツとして選択したNUT上に、6方向を示す座標軸のようなものが表示されています。
これは、パワーマニピュレータアイコンといい、ツイークの位置情報を定義する目安になるものです。
パーツの回転、複写、移動を、選択した軸に沿って、または 3D 空間で自由に行うことができます。

アイコン付近を拡大してみます。
NUTはCYLINDERの先端方向に移動させたいのですが、左図のパワーマニュピレータ上の方向でいうと-X方面へ動かしたいことになります。

ここでコマンドラインにXと入力し、Enterします。

ツイーク距離を入力 [回転(R)] <1>:
-200と入力しEnterします。



NUTの位置が移動されました。

 

基準線の作成

 MDTでは、分解したアセンブリに基準点を作成し、分解とツイークパスの方向を基準線で表示することができます。
 ここでは、サブアセンブリSUB1がBODYから分解・ツイークされた方向を表示させましょう。

「アセンブリ」メニュー「分解表示-「基準線の新規作成」を選択します。
([Scenes]ツールバー「基準線作成」


コマンド: _amtrail
パーツまたはサブアセンブリの参照点を選択 :


CYLINDERの円状面の中心に基準線を作成しようと思います。CYLINDERの先端面のエッジをクリックします。


 ダイアログが表示されます。
このダイアログでは基準線の長さを決めます。

 オーバーシュート、アンダーシュートとは基準線を延ばす方向を定義するものです。

「選択」では、2点を選択して距離を指定することができます。

 距離と方向を定義したらOKします。


  現在の位置とは参照点を選択した位置、組み立てられた位置とは、アセンブリを分解・ツイークする前の参照点の位置です。上記の数値を入力してできる基準線は左のようになります。


 基準線が作成されました。

 一度作成した基準線の距離・方向を修正するには[アセンブリ]メニュー[分解表示]―[基準線編集]([Scenes]ツールバー[基準線編集])を使用します。
        

次回は

 

 次回はパーツやアセンブリの図面化を扱う予定です。

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